僕らのあの空

心理学部生がNYに日本の自殺問題のヒントを探しに行ってみた

 おはようございます!心理学生の寺っちです。

 

あなたは自殺を考えたことがありますか? 

ゆるゆる豆腐メンタルだった中学生の私は、悩みを1人で抱え込んで苦しみ、「いっそ自殺した方が楽ではないか」と考えるほどの辛い時期がありました。

 

その当時に流れていたニュースで日本には自殺者が毎年3万人いることを知って、

 

「日本には私みたいに苦しんでる人がこんなにいるのか……。私も自殺者をなくすために何かやりたい」

と決意したのを今でも覚えています。

 

実際、日本人は悩んでる人は多いのに相談する人は少ないです。

 

日本はなぜ人に悩みを相談することに抵抗があるのでしょう?

 

カウンセラーに頼る文化がないから?

精神論でゴリ押しの社会だから?

 

悩んでる人は沢山いるのに、相談する人は少ないし、相談する場所もあまり認知されていないことがふしぎで、答えを探し続けていました。

 

アメリカでは街に石を投げたらカウンセラーに当たるほどのカウンセリング大国と言われています。

 

確かに洋画を見てると

「おいおいブラザーどうしたんだ、らしくねえじゃねえか?カウンセラーに相談してみたらどうだ?」

 みたいなセリフがしょっちゅう出てくるじゃないですか?

それくらいカウンセラーに相談する事が当たり前なんだなと。

 

「じゃあアメリカに日本の自殺者数を減らすためのヒントがあるかもしれない!!」 

 

と!いうことで!NYに単身乗り込みました!!

 
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 (NYっぽい写真を1枚も撮っていなかったのでハイラインでカフェラテをくわえながら自撮りする私の図で我慢してください)

 

実際に会ってお話した4人の日本人カウンセラーの方々のお話を聞いて、考えさせられたことをQ&A形式でまとめます。

 

 

Q;アメリカンはなんでそんなにフランクなの? 

 A;  アメリカ人もカウンセリングに対して不安に思ったり精神障害者に対して偏見を持ったりするのは同じ。

ただ、制度や周囲の人々の理解度が進んでいるという点で日本よりはフランクだと言える。

 

なるほど、日本人だけがカウンセリングに対して不安に思っているわけではないようです。

初めてカウンセリングを受ける際には2重の不安があるとされています。

「カウンセリングを受けて自分の症状が良くなるかな...?」という自分自身の問題に対する不安、

「信頼できるカウンセラーに出会えるかな...?」という専門家や相談機関に対する不安。

 

アメリカはカウンセラーに相談することが当たり前という風習があるので、「カウンセラーに相談すると自分の症状が良くなる」という自信を持っているため、前者の不安はクリア。

 

後者も、アメリカのカウンセラーは基本的には病院勤務ではなく個人で活動している方が多く、自身のサイトに学歴・資格・治療できる症状などを明記しているため、後者の不安も解決できています。

 

日本のように○○病院の△△さんに、治療する時に初めて出会うわけではなく、ホームページで顔を見て、△△さんを信頼して治療に臨めるため安心感が違うのかなと思いました。日本で臨床心理士として開業してる人はまだ少ないように感じます..

 

しかし、アメリカ人も不安に思うということは、現在のようにカウンセリングを受けることがポピュラーになる前に何かしらの原因があったはずなんです。もう少し踏み込んで聞いてみます。

 

 

Q;どうしてカウンセリングを受けることがポピュラーになったの?

 A; おそらく個人主義か集団主義かの違いが大きい。

日本人は自分の中に答えや責任を求めるが、アメリカ人は自分の外に求める。

外部機関に求めることで制度が生まれてくる

 

例えば、「甘え」は相互に依存しあうことで得られる安らぎ(幸福感)の感情で、日本人の多くにとっては肯定的な感情なのに対して、個人の独自性を重視する欧米人にとっては否定的な感情なんですね。(ちなみに甘えは日本人特有の心性)

 

それに対して怒りの感情を表に出すのは欧米では比較的に寛容なのに、日本では直接的に怒りを表すことは違和感を感じますよね。

 

一番しっくりくるたとえだったのは授業での子供の態度。

日本では先生から教えてもらうことを必死にインプットして、自分の中で腑に落ちるまで考えるじゃないですか。授業風景としては先生が一人で喋って、生徒は一人ひとり自分の中で考える、みたいな。

 

でも欧米では生徒が「ハイ!!!ハイ!!!!」ってすぐ手あげて、くだらない質問でもバンバンして、日本みたいに教室がシーンとしてることってあまりないじゃん。

 

これはカウンセリングについても同じなのかと思って。

日本人は重症になるまで自分一人で心の中で悩みを抱え込んで、悩み続けて、もう無理ってなってやっと相談するけど、欧米では一人で考えずにすぐ相談する。

 

そういう文化差があるから、日本ではカウンセリングが一般的にならないし、欧米では一般的になるんだろうなあ...

 

一般的になるから人の目も気にならなくなるし、需要があるから仕事も生まれて、制度もできる。アメリカではカウンセリングに保険が適用できるし、所得水準によってカウンセリング料金を変える制度をとるカウンセラーも多くいます。

  

Q;どんな方法を用いれば日本にカウンセリング根付く?

A; 日本には日本のやり方がある。例えば、昔の日本では村の集落の人やお寺にかけこんで相談していた。現在では人々の流動性が高まったため、バーテンダーや占い師に相談するのが今の日本に合っているように感じる。

 

元々アメリカ人とは根本的に文化が違うのだから、日本人に合った方法でカウンセリングを一般的にするしかないとのこと。

アメリカに答えを探しに行ったけど、実は答えは日本にしかなかったんです。

 

日本人がカウンセリングを一般的に利用できるようになるまでは何段階もあると思ってて、

 

  • カウンセリングに対する認知度を上げる
  • カウンセリングを利用する際の不安を取り除く
  • カウンセリングの効果を実証する
  • 口コミなどでカウンセリングの効果、体験談などを広めてもらう
  • 政府が制度を作る

こんな感じで少しずつカウンセリングを普及していくのが一番現実的ですかね。

 

カウンセリング広める→需要が増える→政府が制度を作る→もっと需要が増える、供給も増える→一般的になる!

とりあえずカウンセラー側がもっと歩みよる努力をしないと始まらないなと思いました。

 

その為の一つの案なんですけど、バーテンダーが臨床心理士ってめちゃくちゃ面白くないですか?

実際にどんな人か確認してから相談できて、ちょっと一杯ひっかけていくついでに軽く悩みも吐き出すみたいな。

そんな環境を作って、そこで働けられたら幸せだろうなあって思います。

 

 

 NYでカウンセラーに会って感じたこと

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みんな優しかった。(小並感) 

 

いやほんとに、心理士の人ってみんな優しい。こんな得体のしれない学生のメール一つで会ってくれて。忙しい仕事の合間に時間作ってくれて、お金とらずにお話聞いてくれて。

 

しかも心理士の人って、心の奥に熱いものを持ってるというか、優しいだけじゃなくて何か強い芯みたいなものがあるんですよね。

 

 

「心理士として最後に目指すところは世界平和よ」

 

ってかけられた言葉がずっと頭から離れなくて。優しい顔をしてるのに、目の奥ではギラギラとした目標を持ってて。死ぬまで人に尽くすことの出来る職業だからこそ、ずっと目標を掲げている心理士さんがとても輝いて見えました。

 

 

これから心理士として働いていく中で、世界平和に貢献していく事ができれば本望です。

 

遠山京子さん、

青木貴美さん、

岩田康嗣さん、

金澤瑞穂さん、

 

本当にありがとうございました!!!

僕も大人になった時に同じような事を若者にしてあげられるように頑張ります!

 

 

おわり